ふしぎなちから

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未来が見えだしたのは、小学三年の時だったと思う。 道行くおじいさんに、「おじいちゃん死んじゃうよー」 なんて言ったのがはじまりだったかな。 めちゃくちゃその日は親に怒られた。 また怒られるのが嫌で、そういうのがなんだか格好良く見える小学生時代でも、俺はその事を誰にも話さなかった。 でもやっぱり見えていたんだ。 現にそのおじいさんは、3日後、死んだ。 月日が立って、俺は今高校一年生になっている。 道行く人の未来が、見えなくなるどころかより濃く鮮明に見えるようになった。 俺はどうなるんだ。
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