コンプレックス1『チビ』

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もっと誉められたい。 もっと正樹先生に誉められたい。 夕方の1時間じゃ足りないよ。 そう思った俺は2年生になって学校に通い始めたの。 だって学校に通えば昼間でも正樹先生に会えるじゃん(笑) 俺ってストーカー?(笑) イジメなんて恐くなかった。 俺はチビなのにすごいんだぞっていう自信に満ち溢れてたの。 何より、学校には正樹先生がいる。それだけで安心できる。 もう1人じゃないって思えたんだ。 それでね、また話しがずれるんだけど、2年生になるとね、イジメがぱったり止んだんだ。 何でだろ?飽きたのかな? まぁ相変わらず友達は居なかったけどね(笑) で、ある日の放課後。 帰りに図書室に本を返して帰っていつもより帰る時間が遅くなったの。 30分ぐらいかな? 時間は遅いけど、いつも通りに靴を履いて、いつも通りに帰ってたら正樹先生の声がしたんだ。 でも、どこを見回しても居ないの。 俺は遅くなったついでに正樹先生を探したの。 そしたら体育館から声が聞こえたんだ。 何してるのか気になって覗いてみたら、正樹先生、バスケやってた。 やってたってか教えてた。 部活ってやつだ。
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