2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
言葉で、声で束縛した。
あなたの声がない日はなかったし、拘束されない日もなかった。
いつか言われた。
猫みたいだと。
首輪をつけて二度と部屋から出さない。
泣こうが喚こうがお前は俺しか見なくていい、知らなくていい…
大きな手であたしを捕まえて離さない。
それで構わない。
あなたを好きだったから…
それで構わない。
毎日可愛がってくれたから…
大きな手。
不器用に壊れ物を扱うように優しく…
拘束される腕には、気持ちがたくさん詰まってた…
あの人が私を愛した。
その事実だけ。
今でも私を拘束する…
最初のコメントを投稿しよう!