超問題児ガイア

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ここは寮のとある部屋。 この部屋は他の部屋の2倍の広さを誇る。 理由は簡単。1つの部屋に3人の生徒が暮らしているからだ。 そして今現在の時間は6時。学校は8時30分からだ。 この部屋の朝は早い。 すでに1人の生徒がベッドの中でモゾモゾと動き始めている。 「う~ん……まだ眠いなぁ……」 眠そうな声で独り言を言っているのは部屋の中で唯一の常識人エルディだ。 彼の部屋は白と黒のモノトーンで落ち着いた雰囲気にまとめられている。 服や教科書はしっかりと片付けられている。 流石はエルディといったところだ。 「今何時だろ? ………なんだ、まだまだ余裕じゃない。 もう少し寝ても大…丈……夫………」 そう言いながら眠りの世界に旅立って行った。 がしかしーーー? 「そうだっ!ガイアとバッシュもいるんだった! 朝ご飯3人分作らないと!」 突然起き上がり、テキパキと寝間着から制服に着替えてしまった。 そして急いでキッチンに向かうエルディ。 しかしキッチンの前で足を止める。なにやら中から音が聞こえたのだ。 何事かと耳を澄すエルディ。 よく聞くと中からはジュージューと何かを焼く音が聞こえる。 用心しながら扉を開けるエルディ。 そして中の状況を見て、眠気が全て吹っ飛ぶ感覚を味わう。 「おう、おはよ。 なかなか早いお目覚めだな。流石はエルディ! ちょっと待ってろよ。すぐに作り終わるから……」
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