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やがてニヤニヤと笑っていたガイアが真剣な表情で言った。
「まぁあれだな!
ドンマイ!!………ジー君!!」
ガイアの言葉で周りの笑い声が更に大きくなったのは言うまでもないであろう。
そしてようやく笑い声が小さくなり始めたころ、ジークはこほんと咳払いをして話し始めた。
「もう授業も終わるがあまり時間はとらないので休み時間でも聞いてくれ。
彼が2学期からグレイ学園に通う事になったガイアだ。
今の自己紹介を見る限り色々と大変になるだろうが、皆仲良くしてやってくれ!!
あと次の授業の初めにガイアの属性調べと、魔道具錬成をするからな」
ジークが話し終わると同時に授業の終わりを告げる鐘が鳴り響いた。
生徒達がそれぞれの友達と話したり、本を読み始めた。
ジークも授業が終わったので一旦職員舎に戻ろうと思い廊下に出ていった。
すると一人場の空気に乗り切れないガイアが呟いた。
「結局俺様の席はどこ……??」
だがそんな虚しい呟きが廊下に消えていったジークに聞こえるはずもなく困っていると、一人の少年が話しかけてきた。
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