ガイアの実力

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ガイアとエルディが教室に入り隣に座った直後、ジークが転移魔法を使い教卓に現われた。 実はガイアは驚いたのだがそんな事が言えるはずもなく、ごく自然且、迅速に周りを見回す。 しかし他の生徒達は特に驚いた様子もなく、授業の準備をしている者やまだ休み時間気分で近くの友達と話している者等しかいなかった。 どうやらこれが普通の授業の始まり方のようだ。 「じゃあ授業始めるぞ~ さっき言った通りガイアの力を調べるからな。 けどその前に一学期の復習だ。 まぁ宿題をしっかりやったなら余裕で答えられる内容だがな!!」 そう言うと何人かの生徒をチラリと見る。 先生に見られた生徒は皆ニヤニヤと笑っている。 どうやらクラスの中で賢いと言えないレベルの学力のようだ。 ガイアは一人でそう解釈した。 「じゃあまずは超基本問題だ!! 魔法とは攻撃に使ったり移動に使ったりと、とても便利だが魔法とは何か。 えっと……バッシュ!答えてみろ」 するとジークに指されたバッシュという少年が立ち上がる。 どうやら先程ジークに見られていた生徒の一人のようだ。 バッシュは赤色の短髪をツンツンに逆立てており、見るからに悪戯少年だ。 瞳も髪と同じで燃えるような赤で、キリッとひきしまっていて傍目から見てもイケてるメンズ――イケメンという事が見てとれた。 「ふん!これ位誰だって分かりますよ!!」 「ほぉ~。なるほど。 じゃあ完璧な答を期待しようじゃないか」
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