ガイアの実力

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「あぁアレスはね、一学期はいつも寝てたんだ。 休み時間と給食の時以外はほとんど。 だから色んな先生のブラックリストに載ってるらしいよ」 「なるほどな。 って事は今も……」 「うん。寝てるみたいだね。 ほら!あの子だよ。 窓際の端に座って……寝てる女の子」 そう言って窓際の席を指差す。 ガイアはその指先を見る。 するとすごく気持ち良さそうに寝ている女の子がいるのをすぐに見つけた。 アレスは桃色の腰まである髪の毛が特徴的な小柄な女の子だった。 綺麗な桃色がその小さな体にとても似合っている。 そして髪の毛には艶があり、光に当たっている部分が煌めいている。 髪の色は見解したが、ガイアの席からは瞳の色までは見えなかった。 「本当だ。超気持ち良さそうだな」 余談だがガイアとエルディは教卓のすぐ前である。 そして先程のバッシュの席は窓際と反対の廊下側の後ろから2列目の席だ。 ジークはアレスの席に歩いて行き、耳元で大きく叫んだ。 「おぉぉぅい!アレスーー!! 起きろぉぉぉお!!!!」 するとアレスの体がモジモジと動き始める。 「おいアレス!寝るならこの問題解いてからにしろ!!」の授業だ…け……」 そう言い、また眠りの世界へ旅立っていった。
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