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「はぁ。やっぱ駄目だったか……
しょうがない。アレスの変わりに……そうだなエメリア!!
お前が答えてくれ。お前なら安心だ」
「はい」
そう返事をした方を見ると背が高く、穏やかな雰囲気の女の子が立っている。
今までの二人と違ってしっかり者のようだ。
「詠唱破棄とは、その魔法の方程式を理解した者だけが使用可能の物です。
詠唱をしなくても魔法が発動する。と便利な一方、方程式を簡略化するので威力は落ちます。
それに魔力エネルギーの消費も増えます。
しかし戦闘中は詠唱破棄をする事がほとんどなので、下級魔法位は詠唱破棄できないと不利になります。
これでいいでしょうか??」
「うむ。素晴らしい!満点だな!!」
「ありがとうございます」
(へぇー。よく理解してるな。
あいつは魔法の才能ありそうだな)
エメリアはアレス程ではないが、肩まである藍色の髪の、後ろをゴムで結っている。
瞳の色は髪と同じ藍色で、とても落ち着いた雰囲気を醸し出している。
顔立ちも上品で女の子というよりは女性という言葉があっているだろう。
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