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「なぁエルディ。
なんで皆黙ってんだ?
俺様の美声に惚れたとか?」
まさか自分が色々と話し過ぎたとは思っていないガイア。
だからガイアにとってこの沈黙はあまりに不可解なもののようだ。
「うん。それはないんじゃない。
ガイアが余計な事言うから皆驚いてるんだよ。きっと」
「お前それはないんじゃない。って言ってるけどホントはこれっぽっちもそんな事思ってないだろ!」
「うん。まぁね」
「ったく!この学園の人は皆冷たいな……。
まぁそれはいいとして、そろそろジー君起こそうぜ」
「起こそうって寝てる訳じゃないよ」
そう言いながら教卓を見る二人。
そこには口を開けたままぼんやりしていりジークがいた。
そして周りの生徒も例外ではない。
ただアレスだけはずっと寝ているようだ。
誰もがぼんやりとしているので今や教室内は二人の話し声と、アレスの静かな寝息しか聞こえないという奇妙な状況にあるのだった。
「半分寝てるようなもんだからいいんだよ!
ちょっと手荒だけどしょうがないな……」
そう言うとアクセルの時と同じように雷の下級魔法を放ち、強制的にジークを起こした。
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