ガイアの実力

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「あぁぁあぁぁ!」 突然大きな声をだすエルディ。 「どうしたんだよいきなり?」 「ガイアが相手が先生とはいえ、一般人に魔法で攻撃したらまずいんじゃないの? ……………………… ってもう遅いか……」 そのとおりである。 たった今、ガイアの放った魔法はジークに当たったのだ。 「!!?」 魔法が直撃した事によりジークは体を一度震わせ、帰ってきた。 「手加減したに決まってるだろ? 普通に魔法使ったらジー君が炭になっちまうからな! はっはっはっはっはっはっはっ!」 (手加減しても危ないと思うよ………) エルディは心の中でつっこんだのだった。 一方、魔法をくらったジークはというと…… 「おい!俺に魔法を撃ったのはガイアかぁ!?」 突然の事だったので逆上していた。 「あぁ俺だよ! ジー君が呑気に寝てるからなぁ!」 「はぁぁぁん!? 寝てなんかいなかったわ! っていうかジー君はやめろ!」 「いや寝てたね! それにジー君もやめるわけないじゃん!」 二人が大声で話していると、だんだんと周りの生徒も起き始めたようだ。 それほど二人の会話は強烈だったのである。 そして…… 「ふぅ。やれやれ……」 エルディだけは静かにため息をついたのだった。
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