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暫く二人の様子を見守っていたエルディだが、いつまでも続きそうな空気だったので深く息を吸い込む。
「ったくしょうがないなぁ……
ほら二人とも静かにして!
夏休み前に習った事の復習するんでしょ!?」
「う………」
「確かに俺様も早く魔道具錬成とか色々終わらしたいな……」
「「仕方ないから黙ってやるよ!ふん!!」」
最後のセリフを仲良く二人で言い、なんとか騒ぎがおさまったようだ。
するとジークは教卓に座り喋り始めた。
「魔法の属性と魔道具についてだが、ガイアの為に時間も残さないといけないから俺が説明するぞ」
ジークの言葉に自分が指名されるのではないか、と危惧していた者が胸をなでおろす。
しかしその様子を横目で確認したジーク。
意地悪な笑みをもらす。
「けどもう指されないって油断しているやつにはどんどん当てるからな!
気を抜くなよ!!
じゃあ魔法の属性について復習するぞ。
まず種類だが、さっきガイアが言った通り7種類あったな。
この7種類の内、光と闇を除いた5種類の属性には相対関係がある」
そう言うとジークは実に面倒くさそうに立ち上がり、黒板に何かを書き始めた。
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