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「い、言われなくてもせ、せつ、説明しようと思っていたわ!」
額に汗を出しながら否定するジーク。
誰が見ても嘘だと分かるであろう。
「すっげぇ動揺してるじゃねぇかぁぁぁ!」
「き、気のせいだろ?」
「隠すなぁ!!」
「おほん。では復習しようか……」
(((開き直った!)))
生徒は心の中で一斉につっこんだのであった。
実はガイアだけでなく、クラス中の生徒に、つっこみの才能があるのかもしれない……
「転移魔法についてだが、これは特殊な魔法だったな?
転移魔法は無属性魔法だ。
無属性魔法とは7つのどれにも当てはまらない魔法の事だったよな?
まぁこの位覚えてるハズだから先に進むぞ。
転移魔法は3年生に全員習う事になっていて、そうとう才能がない限り全員が習得できる。
基本的に詠唱をする必要がない魔法だ。
詳しい内容は再来年習うだろうから話すのは止めよう。
みたいな事をやったはずだったな?」
ジークの言葉に頷く生徒もいれば、忘れてしまったのかニヤニヤしている生徒もいる。
例外は寝ているアレスと、迷惑そう顔をしている隣の女子と話しているバッシュだろう。
ジークはアレスとバッシュを一度見て、あまりに悲惨な状況に思わずため息を洩らす。
だがもう本当に呆れて何も言わないのか、慣れてしまったのかは分からないが何も声をかけなかった。
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