12338人が本棚に入れています
本棚に追加
/1643ページ
サナミは角の粉末を握りしめたまま、田村の猿ぐつわを取り去る。
猿ぐつわを取られた瞬間、狂犬のように叫び続ける田村。
サナミは田村の顎を掴み無理矢理に口を開かせると、粉末ごと拳を捩じ込んだ。
その光景を呆然と眺める大樹。
一方、田村は粉末を捩じ込まれた直後、ガクガクと痙攣をしながら口から泡を吹き始めた。
サナミはそれを確認し、満足気に頷く。
「・・・成功。」
「マジっスか!?」
「何言ってんのよ?彼を見なさいよ。健康そのものじゃない。」
「いやいやいや!完全に死にかけてるよ!!泡吹いてんじゃないっスか!!」
最初のコメントを投稿しよう!