ケース3.5 先輩と後輩

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サナミは角の粉末を握りしめたまま、田村の猿ぐつわを取り去る。 猿ぐつわを取られた瞬間、狂犬のように叫び続ける田村。 サナミは田村の顎を掴み無理矢理に口を開かせると、粉末ごと拳を捩じ込んだ。 その光景を呆然と眺める大樹。 一方、田村は粉末を捩じ込まれた直後、ガクガクと痙攣をしながら口から泡を吹き始めた。 サナミはそれを確認し、満足気に頷く。 「・・・成功。」 「マジっスか!?」 「何言ってんのよ?彼を見なさいよ。健康そのものじゃない。」 「いやいやいや!完全に死にかけてるよ!!泡吹いてんじゃないっスか!!」
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