ケース4 少女の魂

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「い、いいんです。何となく分かってましたから。」 そう・・・。 分かっていた。 彼が死神かどうかは分からない・・・でもきっと私と違う人なんだと分かっていた。 「そっか・・・。」 でも・・・きっと、この気持ちを隠したままでは後悔する。 私はこの時、昔の私とは完全に決別した感じがした。 「もう・・・会えませんか?」 涙を堪える事もなく、私はただ、彼に思いを告げる。 「会えるよ。梨香の担当は・・・俺だからな。」 彼は私の額にソッとキスをすると。煙のように姿を消す。 ・・・私はその日、寂しさと、嬉しさと満足感で朝までひたすら泣いた。 ・・・私、最近泣きすぎだなぁ。 ・・・私を救ってくれてありがとう。 ・・・優しい死神さん。
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