プロローグ

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「お~い!!三丁目の轟さん逝きそうだぞ!!早く魂狩って来い!!」 「この書類、コピーして来て!!」 「報告書まだか!?書類まとめらんないぞ!!」 ・・・飛び交う怒号。・・・舞い散る書類。 ・・・ぶっちゃけ、ただのサラリーマンだ。 昔は大きい鎌を持ってゴワゴワのローブを羽織ってたらしいが今はそんな事はない。 大きい鎌は重いし邪魔。 ローブは風通しが悪いし、何より地味。 今はみんなスーツを着ている。 ただ昔の名残で黒いスーツしか認められていないが・・・。 血なんてドロドロして鉄臭い物、飲むわけがない。 俺はコーヒーが好きだ。 ただ人間から魂を頂くのは変わっていない。 特に多くの経験を積み、熟成された魂はポイントも高い。 ポイントは何だって? ・・・良い質問だ。 実は死神にもノルマがあり、ノルマが低いとクビにもなる。 いかに上質な魂を効率良く頂くかがkeyだ。 しかし、俺は成績が悪くクビ寸前。 次は何としても上質な魂を頂いてこなければ・・・
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