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しばらく彼と歩くと見えてきた“図書館”の文字。
「あったーっ!!!!ほんっとーにありがとうございます!!!!じゃ、あたし千尋のとこに……」
「え??千尋を見つけるまで一緒にいてあげるよーっ」
図書館に走りだそうとしたあたしの手首を握り、彼はにっこりと言う。
「や、でも………」
「いいから、いいからーっ」
「…………じゃあ…お願いし「はいはーい、出発ーっ」
この笑顔を見たら断りきれなかった……
そしてそのまま引きずられるように図書館の中へ入っていくあたしたち。
なんか、この人もちょっと強引な気がしてきた………
□
「……じゃあ、1、2の3で行くよ」
「……はあ…」
何故か観葉植物の影に隠れてるあたしたち。
いや、うん、千尋は見つけたんだけど……
『普通に見つけたら面白くないしー』
とか言われて無理矢理隠れてます。
いや、あたし面白さとか求めてないですよ、お兄さん。
あたしが呆れてるのにも関わらず、彼はカウントダウンを開始している。
「じゃあ行くよっ!1、2、3っ!!!!」
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