王様の優しさはわかりにくい

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         □ 「で、美夜は何してたのかな???」 「……え、えと…」 やばい、普段笑わない人が笑うとこんなに怖いものなんですか。 今、あたしと千尋はどっかの空き教室にいる。 てか、千尋に無理矢理連れ込まれました。 そして壁際に追い込まれてます。 当たり前のようにあたしの両側には千尋の腕があります。 ……2人きりとかいつものことだけど、怖い。 「ん??ほら、言ってみ??」 「………」 なんか、千尋が取り立て屋に見えてきた。 冷や汗だらだらのあたしに、にこやかな千尋。 こんなに笑う千尋を初めて見ました。 この怖さの中じゃ、言えるもんも言えないって!!! 「おい、美夜」 「は、はい」 「俺の声聞こえてるだろ??」 「聞こえてま「あ??犯されたい??」 えっ、なにそれ!!! 絶対聞き間違いとかじゃないだろ、コノヤロウ…… キッと睨んでると、千尋は少し楽しそうに呟いた。 「学校でっていうのもイイかもな…」 「は!!?」 「あ、この教室鍵かかんないんだっけ」 いや、そんな恐ろしいことを楽しそうに言わないで!!!!
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