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「で、美夜は何してたのかな???」
「……え、えと…」
やばい、普段笑わない人が笑うとこんなに怖いものなんですか。
今、あたしと千尋はどっかの空き教室にいる。
てか、千尋に無理矢理連れ込まれました。
そして壁際に追い込まれてます。
当たり前のようにあたしの両側には千尋の腕があります。
……2人きりとかいつものことだけど、怖い。
「ん??ほら、言ってみ??」
「………」
なんか、千尋が取り立て屋に見えてきた。
冷や汗だらだらのあたしに、にこやかな千尋。
こんなに笑う千尋を初めて見ました。
この怖さの中じゃ、言えるもんも言えないって!!!
「おい、美夜」
「は、はい」
「俺の声聞こえてるだろ??」
「聞こえてま「あ??犯されたい??」
えっ、なにそれ!!!
絶対聞き間違いとかじゃないだろ、コノヤロウ……
キッと睨んでると、千尋は少し楽しそうに呟いた。
「学校でっていうのもイイかもな…」
「は!!?」
「あ、この教室鍵かかんないんだっけ」
いや、そんな恐ろしいことを楽しそうに言わないで!!!!
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