彼は王様です

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-行為後- 「あーっ!最悪っ」 「あんあん喘いでたじゃねえか」 「うっさい!バカ千尋!」 布団を被って寝転ぶあたしの隣で座っている、千尋の腕を思い切り叩く。 「だいたい、あんた本当になんでいるわけ」 「は?」 「だから!なんであたしの部屋にいるのか聞いてるの!」 そう。 結局、なんで千尋があたしの部屋にいたのか今まで聞けずじまいだったんだ。 そう聞くと、こいつは“ああ”と小さく言いながら口を開いた。 「ここは俺の部屋だろ」 「…………は?」 突然なにを言い出すんだ、この男は。 眉間にしわを寄せて千尋を見ていると、この男は当たり前のように当たり前じゃないことを口にした。 「お前のものは俺のもの」 「はい?」 「だからこの部屋も俺のもの。つか、俺がお前の部屋に出入りすんのは昔からだろ」 「や、そう、だけど……って、ちょ…なに……っ」 少し唇を尖らせると、突然千尋の手があたしの肌を滑った。 もちろんあたしは今、何も身につけていない。
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