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「どうした?
拙者を呼んだのは
主(ヌシ)だよな?」
「えぇまあ…そうですけど、
失礼ですが
あなた…エルフですよね?」
トマスはちょっと
戸惑った様子でワタクシの
言葉を肯定しました。
「別に幻術を使っても
変装をしてもいない。
見た目の通り
拙者はエルフだが…、
何故そのような事を。」
「いや…拙者って
言ってたからつい…。」
主語の無いセリフですが
どうやら納得した様子。
「それはよく言われるな、
なんでエルフが
時代がかった言葉を
使うのかと。
これは拙者の魂だ。
拙者が拙者を表す為の
自己表現の手段だ
誰にも文句は言わせん。」
目の前の武士風味エルフから
凄い量の魔力が
暴風の中に舞う雨粒の様に
ワタクシに遅いかかります
部屋全体から
何かが軋む様な音が
出ている様子から
どうやら感情の高ぶりで
魔力を無意識に
放出しているみたいです
「文句なんて言いません!」
魔力の圧力に抵抗しつつ
声を張り上げます。
このままでは
彼の魔力に押し潰されて
しまいそうです。
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