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魔力の追加封印措置とは
良く言ったものだと苦笑いする
これでは得意とする戦法はもちろん
自分の愛刀である
天ツ禍ヲ招ク太刀も使えない
太刀そのものは使えるだろうが
それを手元に呼び出すだけの
魔力が足りないのだ
「さて、そろそろ
使えぬ魔力相手に無駄な時間を
潰すのも飽きたな。」
集中を断ち切り
本来の目的に取り掛かる
使える魔力の残量を知りたいだけなら
学生寮の部屋でもできる
部屋の中では都合の悪い事を
したいからここまで来たのだ。
教科書等を入れていた鞄を開き
中から袋を一つ取り出す
中に入っていたのはビー玉サイズの
無数のガラス玉と小さな砂時計
中からガラス玉を一つ手に取ると
無言のままそれに魔力を流す
ガラス玉の中に入っていた
何かがキラキラと輝き
そのまま閃光を発して――――
パリン!
あっさり弾け散った
ある程度予想していた結果なので
驚くこと無く散らばった
ガラスの破片を見下ろすトマス
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