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先生サイド
スケル・ヴァインツ
「ケロウ・ヌクワス君
どうしました
何故そんなことを
やっているのです?」
「俺の個人的な屈辱を
晴らす為だ邪魔するな!」
別に邪魔云々と言う
意味ではなく
何でケロウ君がトマス君に
教えたはずの蛍火硝子を使った
訓練をしているのか
気になったのですが…。
ケロウの机の右側には
蛍火硝子の入った箱が山と積まれ
反対側には大量の
割れた硝子片が山積みに
されています。
一応魔法で散らばらないよう
固めてあるみたいですが
つい先日、魔力を流す
回路を傷付けた生徒には
負担が大きいはず。
「とりあえず先に授業を
始めますよ、
やることをやってから
私事に没頭しなさい。」
でないとクリス先生に
怪我人が無理をしていますと
告げ口しますよと
言外に込めた意味をケロウが
理解したとは思えませんが
何からしら感じる物があった様子
渋々、蛍火硝子を
手放すケロウを見ながら
トマス君の方を見ると
我関せずとも言いたげに
明後日の方向を見ています。
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