無敵な生徒の素朴な疑問

30/46
前へ
/243ページ
次へ
スペシャルコロッケサンドは 売店で不定期に売り出す 裏メニューの様な物で 普通のコロッケパンと同じ 値段なのに味は最高 量も二倍のボリュームと言う 腹すかしな学生の為に 作られた一品です。 当ミキシアン魔術学園に通う 生徒の多くは貴族や 富豪の子供ですが 中にはそうでない子もいます、 そういう子の中には 授業料を払うだけで精一杯 自分の食費はアルバイトや ギルドで稼がないと いけない生徒といる訳で。 安くてお腹一杯になる スペシャルコロッケサンドは そういう生徒には 非常に人気があるのです。 「30分間教科書を読んだら 軽いテストを行います 早く出来たらその分 早く休憩して構いません。」 それを聞いて半数近くの 生徒が教科書に集中し始める、 コロッケサンドに 興味のない貴族階級の生徒も 休憩が早まると聞いて やる気が出た模様。 物で釣った気がして 正直良い気分はしませんが 後で焦って暗記するより 今少しでも覚えた方が生徒の 負担も軽くなりますし 最初の内は仕方ない事だと 割り切っています。 …最初の学期末テストで 散々後悔すれば 次からは身も入るでしょうし。
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1912人が本棚に入れています
本棚に追加