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「この俺に、
こんな単純な事が出来ないはずが
ないのだぁあああ!」
何だか間違った方向へ
情熱を燃やすケロウ・ヌクワス
「あっははははは、
見て見てまた割ってるわよ!」
ケロウを指差し
お腹を抱えて笑う
レアヌ・ソフィード
「お前ら頼む、
邪魔をするなら出ていってくれ。」
そんな二人を見て
疲れた様に呟いている
トマス・スゲティーネ
「だって硝子玉一個を
光らせるだけで
いい歳した男共が
大騒ぎしているのよ?
笑えるじゃない。」
その言葉にケロウは
見えない矢が背中に刺さったかの
様にビクッと痙攣して
握っていた蛍火硝子を落とす。
「的を射てるだけあって
反論出来ぬな。」
トマスはトマスで
蛍火硝子を手に取りますが
指先に持ち変えた瞬間
何故か照明用の
硝子玉がかん高い金属音を発して
ねじ曲がり潰れてしまいます。
…トマス君、きみどんだけ
魔力制御が苦手なんですか?
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