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「こんなの簡単じゃん
こうやって手に乗っけて…。」
レアヌの細い指が
ケロウが落とした硝子玉に触れ
「ちょっと魔力を
流して上げれば…。」
硝子玉を拾い
目線の高さまで持ち上げる
一秒に満たない間に
蛍火硝子が蝋燭の様な淡い
オレンジ色に光り
元々明るい訓練所内に新たな
光源をもたらします。
距離があるので
詳しくはわかりませんが
感じ取れる魔力だけでも
レアヌ・ソフィードの
魔力制御能力が
非常に優れている事がわかります。
蛍火硝子を光らせるには
まず硝子に流せる魔力量の
適量を見極めなければなりません
少ない過ぎれば光らない
多すぎれば亀裂が生まれ
破裂してしまう。
トマス君の場合は更に多すぎて
硝子が変形してますけど
逆に破裂する暇すらなく
ねじ曲がるって
凄いと思うんですけどね。
それでよく
オリジナル魔法なんて
完成させられたなって意味で。
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