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「ヴァインツ先生、
良いところに来てくれた
こいつらをどうにかしてくれ。」
トマスが指差すのは
新しい箱に入った蛍火硝子を
取り出しているケロウと
まだお腹を抱えて
笑っているレアヌ。
「まぁまぁ、
競う相手がいた方が
やりがいもあるでしょう?
それにレアヌさんの方が
君より魔力の制御に関しては
上みたいですし。」
当然と言わんばかりに
胸を張るレアヌ
その後ろでは新たな硝子の破砕音
「ケロウ君、
まだ君は魔力回路の損傷が
完璧に治っていません
そんな状態で
細かな魔力の制御なんて
出来ませんよ。」
「この俺様に、
ケロウ・ヌクワスにあんな
生意気な女に出来る事が
出来ないはずがない!」
「ならしばらくは
大人しくしていなさい
魔力回路さえ治れば
魔族のケロウ君なら練習すれば
直ぐに出来る様になりますから。
逆に今無理をすればするほど
習得が遅くなりますよ?」
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