彼が華麗な問題児2

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「問題のある生徒…ですか?」 はて?そんなはずは…。 当学園は私立学園です。 金さえ積めば入れる様な 学園と違い 最低限の品位と学力が無ければ 入学できません。 問題児と呼ばれる人間が 敷居を跨げるはずが 無いのです。 「スケル先生、 何が言いたいのかは わかりますが 素行に問題があるのでは ありません。」 一番ありそうな理由を 却下されてしまいました そうなると何が 問題なのでしょう? 「何か持病があるとか?」 「いえ、小学校・中学校共に 健康優良児として 表彰されたそうです。」 「魔力の制御に 問題がある。」 「魔力制御に関しては ややムラがありますが 問題と言うほどでは…。」 「ならば魔力が極端に 少ないのですか?」 「魔力なら 有り余る程にあります。」 考えついた問題とやらを 今までの経験から 総動員してみたが どれも違うらしい。 「まさか呪文を 覚えられないとか…?」 「いいえ、彼は学校の 図書館の本を 入学してから数ヶ月で 全て読破し、 一字一句に至るまで 正確に記憶して みせたそうです。」
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