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校長の話を全て
総合してワタクシは
首を傾げてしまいました
「校長先生のおっしゃる
問題児とやらは
性格に問題ナシ
稀に見る健康自慢の
肉体を持っていて
魔力の制御もできる。
肝心の魔力も
充分に持っていて
記憶力は抜群…。」
ワタクシ、先生を
尊敬しておりますが問題は
はっきりさせないと
いけません
「それのどこが
問題児なのですか?
ワタクシには
かつて例に見ない程の
優秀な生徒にしか
聞こえません。
その生徒が天から
与えられた才能に酔って
我が物顔で暴れているなら
問題ですが。」
「…確かに自分の能力に
過信している兆候は
ありましたが
その程度なら普通の生徒にも
起こり得る話です。」
そう言われてしまうと
ますます訳がわからない
「ウェブ校長、
遠慮は無用です。
はっきりと言って下さい。」
ウェブ先生はしばらく
迷っていましたが
やがてその重い口を開くと
「彼の能力は…、
下手をするとこの私をも
超えているかも
知れないのです。」
「……それは問題ですな。」
ワタクシ、あまりと言えば
あまりなその一言に
そう返すしか
言葉がなかった事を
覚えております。
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