第5章-図書室-

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「なんでそんなに心臓の音うるさいの?」 今度は頬にキスされる 「なんか…体も熱くない?」 きょーちゃんは私の頬に手を添えて言った 「そ…いえば……」 さっきから体が熱いし、ボーッとする… 「抵抗しないの?」 きょーちゃんは、私が止めようとしないことが分かると、そう言って顔を近付いてきた 体熱い… ボーッとする… 頭痛い… これはきっと… 「風邪…引い……た」 「は?」 きょーちゃんがバッと顔を上げる 「風邪引いた?」 きょーちゃんが驚いた顔をしながら私の言葉を繰り返す 私がコクッと頷くと、きょーちゃんはゆっくりと私の上から退いた そして私の上半身を起こすと額に手を当てる 「………38度2分」 「分かるの!?」 「うん」 きょーちゃんって何者? 「それより、なんで急に…」 「多分、数日前に…水浴び、したまま乾かさなかったから…だと思う…… その…まま放っておいて、先輩の……デートに行ったし、帰りは、若干雨で濡れたけど…乾かさずにお菓子作ってたし…」 途切れ途切れにそう言うと、きょーちゃんから深い溜め息聞こえた
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