リスカ

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その日の昼、 マヤが来た。 僕もマヤもいろいろあるから、 マヤが家に来るのは休みの日ぐらい。 その日は暑い日なのに、 マヤは長袖だった。 「暑くない?」 「……うん…………」 「?」 いつもと調子がおかしい。 マヤは僕の前で笑わない時はない。 なのに、今日は笑わない。 「マヤ?」 「………………」 とにかく、僕はマヤを僕の部屋に入れた。 「マヤ、どうしたの?」 マヤはいつものように床に、 僕は勉強机の椅子に座る。 「……………」 マヤはしばらく黙って、うつ向いてた。 マヤはふと、部屋のドアを閉めた。 全ての動作が、マヤらしくない……
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