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「小説書こ!」
いきなり言われ、
僕─柊─は口を開けたままアイツを見てた。
モバゲーを始めて何日かたって、
小説がモバゲーで書けると知った。
それをアイツに言ったら…
「ねぇ!小説~」
「え…?」
僕は勉強中だったため、
まずノートを閉じた。
今、僕と監督は、僕の部屋にいる。
アイツは家庭がいろいろあるから、
よく休みの日にうちに泊まりにくる。
今日もそうだ。
「ちょっと待て…小説、て…僕が書くの?」
「うん!」
まんべんの笑みで言いやがった…
「書けるでしょ?」
「書ける、て…」
「あんた、国語の成績いいじゃん!」
ビシッ!とマネキュアが塗られた爪で指差す。
「え~…嫌だ~…」
「小説の内容は──」
「え?無視?」
アイツは僕を無視し、
僕の部屋にあった大きい白の、
熊のぬいぐるみを抱きしめて、考え始める。
僕は、何もアイデアが浮かばないことを祈った。
アイツの妄想とかは、あのアニメ『涼宮ハルヒの……』の
ハルヒ級です
僕は、キョンになった気分です…
「そうだ!」
「………………」
「コラボ小説!」
「は?」
「コラボ!コラボ小説!」
「はい?」
「BLEACHと銀魂のコラボ!」
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