雪が舞うが出来た日

2/7
前へ
/21ページ
次へ
「小説書こ!」 いきなり言われ、 僕─柊─は口を開けたままアイツを見てた。 モバゲーを始めて何日かたって、 小説がモバゲーで書けると知った。 それをアイツに言ったら… 「ねぇ!小説~」 「え…?」 僕は勉強中だったため、 まずノートを閉じた。 今、僕と監督は、僕の部屋にいる。 アイツは家庭がいろいろあるから、 よく休みの日にうちに泊まりにくる。 今日もそうだ。 「ちょっと待て…小説、て…僕が書くの?」 「うん!」 まんべんの笑みで言いやがった… 「書けるでしょ?」 「書ける、て…」 「あんた、国語の成績いいじゃん!」 ビシッ!とマネキュアが塗られた爪で指差す。 「え~…嫌だ~…」 「小説の内容は──」 「え?無視?」 アイツは僕を無視し、 僕の部屋にあった大きい白の、 熊のぬいぐるみを抱きしめて、考え始める。 僕は、何もアイデアが浮かばないことを祈った。 アイツの妄想とかは、あのアニメ『涼宮ハルヒの……』の ハルヒ級です 僕は、キョンになった気分です… 「そうだ!」 「………………」 「コラボ小説!」 「は?」 「コラボ!コラボ小説!」 「はい?」 「BLEACHと銀魂のコラボ!」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加