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「賭けるって何を賭けるんだよ???」
不思議そうにきく俺に、 晴也はニヤリと笑ってこう言った。
「明日一日、相手に命令できる権利なんてどうや???」
晴也はパスタをほうばりながら言う。
グラタンを口に運ぶ途中だった俺は、間発入れずに、
「やる!!!」
返事をしていた。
――だって、大好きな恋人になんでも命令できるんだぞ?!
これを逃す手はない。
そして飯を食い終わると、すぐにファミレスを出て、映画館の近くにあるカラオケ屋に入った。
――――――――――――――――――
~結果~
95 vs 92
で、俺の勝ち☆
「くっそぉー!!!
有希に負けるなんて、予想外やぁ!!!」
なんてことを言う恋人。
―――失礼な?!
これでも歌は大好きだぞ!!!
「ざまぁみろ!
昔から言い出しっぺが負けるって良兼が決まってるんだよ!!!」
可愛いげのないことを言って舌を出す。
「まぁ、えぇわ。
その代わりに今日はめっさ有希で遊んだる。」
そう言って晴也は元気を取り戻した。
―――なんか、嫌な予感。
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