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――まぁ、普通なら大丈夫だろう。
友人と肩を抱いて話すくらいは当たり前の範囲だろう。
だが、俺の愛しい人は……………………………………………………違う。
困ったことに、すごい焼きもち焼きなんだ。
―――まぁ、そこが可愛いとこなんだけど…。
「だから、有希、行こ………っお!晴也!お疲れ☆」
俺は雪のその言葉で振り向く。
―――ヤバイ。
理性じゃなくて、本能が感じとった瞬間。
「あぁ、お前達、何してたんや?」
それとな~く、聞いてくる晴也さん。
「あのな、海行こうって話してたんだよ!」
その晴也の後ろに漂うドス黒いオーラに気が付かない雪。
―――ヤバイ!
「へぇ~、おもろそぅやないか~」
―――に、逃げたい…。
「だろ、だろ!!!
なのに、有希、行かねぇって言ってるんだぞ!!!
せっかく、彼女ができるチャンスなのによぅ!!!」
チュドーン!!!!!
―――やべぇよ、雪。
お前、今ぜってぇ地雷踏んだ。
そして………
「ゆ・う・き?
どういうことかぃなぁ?」
ゆっくりと雪から俺へと、晴也の視線が移される。
―――あぁー!!!もぅだめだぁ!!!!!
俺はありったけの力で叫んだのちに走りだした。
「…ば、バイナラ!!!」
俺を止めようとする雪の声した気がしたが、今はそれどころではない!!!
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