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んで、今に至るってわけだけど………。
「…なぁ、晴也…?」
遠慮がちに声をかける俺。
「………………。」
終始無言な晴也。
―――どうする?!俺?!
こういう時ってLIFEカードがほしくなる…。
なんて馬鹿なことを考えてるうちに寮についた。
三階建ての寮は、一階に1年、二階に2年、三階に3年という構成で部屋割りがされている。
俺と晴也は2年だから、二階に上がるために、一階にある食堂と公衆浴場を通り過ぎて階段を上る。
廊下を歩いて行くと、すぐに二人が生活している214号室が見えてくる。
その間に会った後輩、先輩、タメの人数。ざっと10人くらい。
人に会うたんびに晴也は、機嫌がいいかのように挨拶をして通り過ぎる。
その為、周りの奴らは俺が脅えたようにしているのに首を捻りながら通り過ぎてく。
―――誰か、コイツの性格に気づけよ!!!
そして部屋に着き、中に入った瞬間…
「…っで、なんで黙って肩を抱かれたまんまだったんや?」
――――微笑みを浮かべた鬼が降臨した。
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