17歳、夏

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「南美(なみ)~。ご飯。降りてきなさい。」 夏休み、私は今受験生で、塾に通って進学を目指している。 「はーい……。」 階下(した)のキッチンから母に呼ばれ足取り重く階段を降りる。 「勉強お疲れさま。今日はあんたの好きなからあげね、ほら。」 「やった。」 鶏のからあげのチリソースは私の好物。 我が家の食卓には毎夜数多くの料理がのる。 「ちょうどよかった。パパあがってきた。」 振り向けば風呂上がりの父がいた。 P.M.6:00。わりと早い夕食を三人で囲む。  
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