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私には弟がいるが、彼はいつも部活で帰りが遅い。食事は取り分けておいて彼を待たずに食べてしまう。
「あ、おいしい。ねぇ、こんなお肉ってうちなら何パック買うの?」
「あんたたちよく食べるから大きいの三パックかな。何で?」
「いや、なんとなく。」
どうでもいい話をしながら、今日の疲れを癒す。また夜から問題をこなさなければならない。
その時だった。
「はかどってる?お勉強の方は。」
なんの気なしに聞いたのであろうが。その母の言葉に一瞬箸がとまった。
「…まぁね~。」
「模試って次のはいつあるんだっけ?」
「えっとー…。再来週の土日。」
「頑張ってね。」
―言われなくてもそうします―
イラっと。心臓辺りにもやがかかる。
そんなのわかっている。
いちいち言わないで欲しい。
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