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拓海は日向に夕食の誘いを受け、待ち合わせの場所に来ていた
生徒会メンバー全員での食事だというのに、まだ誰も来ていない
―なんかいつも一番乗りな気がする……ん?なんだろうアレ?
突然黒塗りの高級車が拓海の前に現れ、中から深紅のドレスを纏った日向が優雅に降りてきた
日向「拓!乗って乗って!」
拓海は言われた通り車に乗り込み、隣に座る日向に視線を向け、思いきって訊いてみた
拓海「…なんでドレス?」
日向「んー?似合わない?」
拓海「いや、似合ってますけど…」
日向は深紅のパーティードレスを見事に着こなしている
薄く化粧も施し、見るも立派な美女と化していた
これが美しくないと言うのなら、眼科に行くことをお勧めしたいくらいだ
日向「予定変更。急だけど、仕事が入っちゃった」
拓海「仕事?警察の?」
日向「ピンポーン。今日はパーティーに出席する要人のボディーガードよ。だから私たちも出席するの」
拓海「ひょっとして僕も!?」
日向「当たり前でしょ?拓にはとっておきの衣装を用意したんだから!」
拓海「………???」
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