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母は足を傷めているのだ。自分の力でこの状況を乗り越えられるとは到底思えなかった。   大好きな母だった。優しく時には厳しく。体は不自由ではあったが、その事を思わせない程働き、そして器量のいい、何より美しい母だった。   それがこんなにも早く別れが来てしまうとは。考えられない、考えたくなかったのだ。
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