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「どうしよぉ~…」
このままでは残高が無くなっていく一方だ。
どうにかして職に就きたい…
今はアルバイトや友達に助けてもらっているが、そんなに迷惑はかけられないし…
「はぁ~」
ため息ばかりが漏れる。
外は雪が降っていた、そんな今日は冬真っ只中。
部屋は暖かくて睡魔が襲ってくる。
Pi Pi Pi♪
「のわっ!」
耳元に置いてあった携帯が急に鳴りだし心臓が凄いスピードで跳ねている…
携帯を手に取り画面を見ると、私の友達の…私の一番の理解者である【美優】からの電話だった。
「はい。もしもし…」
『もっしもーし♪明音?』
すごくテンション高いなぁ…
「どしたの?今日は」
『いつものですよ♪』
「またカラオケ?映画?」
実はカラオケは今週で三回行った…
『どっちだと思う?』
「う~ん…映画?」
『残念!カラオケぇ♪』
「また行くの!?」
『ウチがおごるからさぁ♪明日…ね?』
「…了解しました。」
いつもこんな感じで、就職も決まらない。
『んじゃ、明日迎えに行くから。』
「了解しました~。」
私は気の抜けた声で返事をし、ケータイを閉じた。
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