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親友・カラオケ・秘密
ピン……
ポーン
絶対美優だな。
バッグを持って財布を確認し、ドアに向かった。
カチャ
軽快な音を奏でドアをゆっくり開けた
「よっ!」
「…よっ!」
美優の反応に少し遅れをとってしまった。
「じゃ、行こう!」
元気な声に無邪気な笑顔。無垢な子供のようだ。
私達は車に乗った、運転者は美優がすることになり帰りに私が運転することになった。
「あのさ…明音」
「ん?」
真面目な声に…いや、真面目を装っている声に振り向いた。
「…好きだよ//」
おちゃらけた笑顔でウィンクをする美優に
「…私も//」
と精一杯の芝居をした。
すると美優の顔が赤みがかってきた…
「照れんなって~」
そうこうしているうちにカラオケに着き、一室に入った。
「さぁて何を歌うかなぁ~」
美優は早速電子パネルで曲を入力した。
一曲…また一曲…そしてまた一曲と追加していく。
「美優~、なんか飲む?」
「ん~そうだなぁ…コーラで♪」
「りょ~かい♪」
飲み物の注文、選曲、美優の綺麗な歌声。
そして結果潰れる喉…
歌うこと3時間が経過してさすがに美優も疲れてきたみたいだった。
「ぷぁ~歌った~」
椅子にもたれた美優がチラリとこちらを見た。
「ねぇ…あの店員かっこよくなかった~?」
「ん~、かっこよかったね」
美優の言ってる店員というのは毎回必ずいる人で、さっきも飲み物を持って来てくれた人だ。
「…告れば?」
「…は?」
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