親友・カラオケ・秘密

1/1
前へ
/7ページ
次へ

親友・カラオケ・秘密

ピン…… ポーン 絶対美優だな。 バッグを持って財布を確認し、ドアに向かった。 カチャ 軽快な音を奏でドアをゆっくり開けた 「よっ!」 「…よっ!」 美優の反応に少し遅れをとってしまった。 「じゃ、行こう!」 元気な声に無邪気な笑顔。無垢な子供のようだ。 私達は車に乗った、運転者は美優がすることになり帰りに私が運転することになった。 「あのさ…明音」 「ん?」 真面目な声に…いや、真面目を装っている声に振り向いた。 「…好きだよ//」 おちゃらけた笑顔でウィンクをする美優に 「…私も//」 と精一杯の芝居をした。 すると美優の顔が赤みがかってきた… 「照れんなって~」 そうこうしているうちにカラオケに着き、一室に入った。 「さぁて何を歌うかなぁ~」 美優は早速電子パネルで曲を入力した。 一曲…また一曲…そしてまた一曲と追加していく。 「美優~、なんか飲む?」 「ん~そうだなぁ…コーラで♪」 「りょ~かい♪」 飲み物の注文、選曲、美優の綺麗な歌声。 そして結果潰れる喉… 歌うこと3時間が経過してさすがに美優も疲れてきたみたいだった。 「ぷぁ~歌った~」 椅子にもたれた美優がチラリとこちらを見た。 「ねぇ…あの店員かっこよくなかった~?」 「ん~、かっこよかったね」 美優の言ってる店員というのは毎回必ずいる人で、さっきも飲み物を持って来てくれた人だ。 「…告れば?」 「…は?」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加