第二十幕-全面対決②-

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Ⅲの言葉に、Ⅶ?は黒いローブを剥ぎ取り、異空間から純白のローブを取り出し、羽織った。 その姿は学園対抗戦の時にカイザーと話していた人物の姿と同一だ。 「私の名はサリア=ゴードン。二つ名は【偽りの幻影】、MICU、Sランク隊員にして総司令の秘書をやっています」 サリアはフードを被りながら言った。 「俺の名はナルガ=サーチライクス。二つ名は【消影の暗殺者(しょうえいのあんさつしゃ)】。MICU、Sランク部隊隊員だ」 ナルガは先ほどよりも漆黒に染まったローブを羽織り、フードを被った。 Ⅴ「どういうこと?魔力とか口調、顔まで同じだったのに…」 これまて黙っていたⅤが口を開く。 Ⅱ「そしていつ入れ替わったのかしら?」 サリア「企業秘密です」 ナルガ「まぁ精々ない頭を絞って考えてみろ。…わからんだろうがな」 サリアとナルガは持っていた剣を投げ捨て、武器を召喚する。 サリア「研ぎ澄まされし幻(まぼろし)の刃は我が敵を惑わし…刃を隠す…我が命により姿を表せ…幻想魔剣【イマジン・チート】」 サリアの詠唱と共に現れたのは普通の長剣。一見するとなまくらにも見えそうなものだ。
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