第二十幕-全面対決②-

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ナルガ「光を絶つ闇の弓…その一撃は一筋の流星の如く…我が命により顕現せよ【魔弓・グレイブアーチャー】」 ナルガの手には身の丈を越えるような弓、背には通常の大きさの弓が出現した。どちらも漆黒で、矢は無い。 Ⅲ「……終わったか…」 Ⅲが呟くと同時に魔人の軍勢がXI knights(Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ)を除いて全滅した。 カイザー「さあ!後はお前らだけだ!」 Ⅲ「仕方ないか…Ⅱ、Ⅳ、Ⅴ、解放だ」 Ⅲの言葉に3体は頷くと、魔力を高めた。 「「【魔気解放】!」」 Ⅲは蝙蝠の羽のようなものが背中に生え、牙が生え、瞳が紅に染まった。 Ⅱは全長数メートル以上ある巨大な蒼い大蛇になった。 Ⅳは茶色のドラゴンの姿で鋼鉄のような皮膚と尻尾には棘が生えている。 Ⅴは巨大な鷲のような姿になり、飛び上がった。その羽はパグス(羽に強力な毒を持つ魔物)のものである。 魔力が辺りを支配する。 カイザー「Sランク以外は全員下がれ!Sランクは全員でコイツらを倒すぞ!」 カイザーの指示により、Sランク部隊以外は離れてカイザーたちを見る。 Ⅲ「『ブラッディ・ソード』」 Ⅲの手に紅い血でできた大剣が出現する。 剣は両刃で、妖しい輝きを放つ。
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