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爆発が止み、視界がはっきりとするがそこにⅢの姿はなく、液体に戻ったブラッディ・ソードだけがあった。
アイカ「どこにー……ッ!!」
アイカは言葉を言い切る前に横に吹き飛ぶ。
Ⅲ「甘い…『ブラッディ・クロウ』」
アイカの後ろにはⅢが回し蹴りを放った状態で立ち、すかさずカイザーが振り下ろしたグラヴィティ・アックスを、延ばし、硬化した爪で軽々と防いでいる。
Ⅲ「ヴァンパイアの特性は血の操作と怪力、そして類い希なる生命力だ…」
Ⅲはグラヴィティ・アックスを防いでいた手と反対の手をカイザーにみえるように持ち上げた。
腕には軽い火傷のような傷があったが、瞬時に塞がった。
カイザー「くそっ…大技でいくしかないか…?」
カイザーは後ろに飛び退きながら思考を巡らせる。
だがⅢは間髪いれずに地を蹴り、カイザーに接近して爪を振るう。
ゴガン!!
カイザー「ぐっ…!」
鈍い音が響き、カイザーはガードごと吹き飛んだ。
Ⅲ「脆弱なものだ…少し力を入れただけで直ぐに吹き飛ぶ…」
Ⅲは呟くように言いながら後ろから振るわれたアイカの鎌を見ることもせずに防ぎ、弾く。
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