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Ⅲ「『ブラッディ・ガトリング』」
武器を弾かれ、少し体制を崩したアイカに人差し指を向け、詠唱した。
ドドドドド!
血の弾丸が幾つもアイカに直撃する。
アイカ「ッアァ!!」
身体の至る所に直撃したアイカは唇の端から血を流して地に崩れ落ちる。
カイザー「アイカ!!」
カイザーは叫びながらも冷静にグラヴィティ・アックスに魔力を注ぐ。
カイザー(どうする!?この技は時間がかかる上に隙が大きい…援護がなければツラい…だがアイカは倒れた…どうする…?)
カイザーが思考を巡らせていると、倒れているアイカが何かを呟いている。
カイザー(…まさか詠唱か?無茶だ!痛みで集中などできないはず…)
Ⅲ「……ん?」
Ⅲがアイカの詠唱に気づいた瞬間、アイカの魔法が完成する。
アイカ「ーー…古(いにしえ)の闇に全てを葬れ…『死ノ闇檻(しのやみおり)』!」
最上級に位置する魔法『死ノ闇檻』はⅢを囲み、まとわりつく。
Ⅲは飛び退こうとしたが、体中にまとわりついた闇が、身動きを封じている。
アイカ「司…令!今の…うち…に…」
アイカはその言葉を言うと、意識を手放した。
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