第一幕ー魔法学園入学ー

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「眠ぃ…ったく俺には魔法学園なんて行く必要はないってのに…めんどくせぇ。後でぜってぇ司令に文句言ってやる…」 早速だるそうな口調で喋っているこの男は、この物語の主人公。名前はレイス=シュゼルツ。少し短めの黒髪に鋭い眼、スラッとした身長に通った鼻筋と整った顔をしている。 しかし、先ほどの口調とだらしなく肩を落としている姿は端からみると滑稽だ。 ちなみに司令とは、レイスが所属している組織、魔法監査取締部隊通称<MICU>の総司令カイザー=ストネールのことである。 MICUは主に魔法を使った犯罪者を捕まえたり、魔物や魔人の討伐をする組織である。もっとも、この世界では犯罪が少ないため、魔物や魔人討伐がMICUの主な仕事となっている。 余談だが、MICUには相当な実力がないと入れないため、MICUの隊員は魔法学園の生徒の憧れの的になっている。魔物討伐部隊は4つに別れており、強さの順に、Sランク、Aランク、Bランク、Cランクに分かれている。レイスはそのうちのSランクの隊長である。 何故レイスが魔法学園に通わなければいけなくなったのがは、 数十分前……… カイザー「レイス。お前には魔法学園<ラセード>に入ってもらう」 レイス「はぁ!?俺に学校なんて必要ないってのはアンタが一番よく知っているだろ!?それになんでこんな中途半端な時期に…」
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