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「莉沙…大阪は今日も雨やで」
俺は、マンションの屋上から薄暗い空に向かって呟いた。
「もうすぐ逢いに行くからな…」
俺は一年前、最愛の彼女を事故で失った。
あれから一年間、俺はどうやって何をして生きてきたんかさえあんまり覚えてへん。
ただ覚えてるのはアイツのぬくもり…
雨が降ると思い出すアイツのぬくもり…
ただそれだけや。
なぁ神様、教えてくれや
こんな俺に、生きてる意味なんてあるんか…?
莉沙がおらん人生に、光なんか見えるんか?
神様…
こんな弱い俺を許してください
俺は今日…
この世から姿を消します。
遠い空へ逝ってもうたアイツに…莉沙に…
逢いに行きます。
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