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「お前な、雑誌投げたら危ないやろ?」
『だって忠義ムカつくんだもん』
「けど雑誌は投げたあかんの。な?」
『忠義だってすぐ物に八つ当たりするじゃん』
「(…)アホか!俺、血出しとんねん。一緒にすんなや」
『やだやだやだ!関西弁で怒んないでよ』
「無茶苦茶言うなや!俺一応アイドルやし、顔傷付けたらあかんの!」
『自分でアイドルとか言わないでよ!気持ち悪い…』
「は?気持ち悪い?もうお前な『やだ!関西弁やだ!喋んないでっ』…」
なんやねん…。彼氏が血まで出して痛がっとんのに、謝罪の言葉も無ければ、心配も無しかい。
あかん、だんだん腹立ってきた…
「もうええわ。疲れる…」
『つ、疲れる…?』
そら確かに、環境が変わって不安定になる気持ちは分かる。だから俺やってさゆみの気持ち考えてここ最近は、喧嘩になっても俺なりに我慢したりして…
けど毎日毎日同じように八つ当たりされとったら、さすがに俺やってストレス溜まる。
『何それ…?どういう意味?』
「そのまんまの意味やけど」
『…』
あきらか傷付いた顔をしてるさゆみ。これ以上言うたらアカン、そう頭では分かってるはずやのにあかんわ俺、もう止まらん…
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