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「光!!先行くなよ!」
「うわっ!?黎?」
校舎から走ってきた少年に後ろから抱きつかれて、目の前にいた少年が倒れそうになる。
「お前、足速いな。なかなか追いつけなかったぜ」
「そう?普通に歩いてたつもりだけど」
(普通、いくら仲が良くても、いきなり抱きつくか?)
俺は疑問を感じつつ、成り行きを見守った。
「……こんにちは。栄和の方ですね」
「!?」
散々ジャレ合った後、黎と呼ばれた少年が俺の制服を見ただけで、学校を言い当てた。
いくら姉妹校とはいえ、かなり離れている学校の制服がわかるのは凄い。
(しかし、美形ばっかりだな)
黎と呼ばれた少年も、かなり人目を引く際立った容姿をしていた。
モデルのタカや藤堂。
昨日会ったばかりの翼。
そして極めつけは目の前の少年達。
ありえないけど、顔で選んでいるのか、と疑問に思うくらいだ。
(美形で頭までいいなんて、マジで無敵だな)
目の前の二人を改めて見て、漫画のキャラクターみたいな人間が本当にいるんだなと思った。
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