龍の心臓

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産まれた男の子は「アベル」と名付けられ世継ぎとしてとても愛されたが、女の子の方は納屋のような所に簡易的なベッドが作られ寝かされていた。   女の子には名前は無かったが「アテナ」と呼ばれていた。   給仕達はその子の名前だと思いその名前で呼び可愛がった。   皆、戦争で家族を失っていたので金色髪に金色の目をした愛くるしい女の子を自分の子供か妹のように可愛がった。   五つの歳を迎えるまでは、皆がそうであった。
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