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それが発見されたのは突然のことだった。
50年前に一つの「予言」が発見された。
それをみて誰もが困惑するだろうその「予言」は明らかに現代のそれとは異なっていた。
ただ分かるのはそのものが「予言」を示していること。
何かもわからないそれをみな「予言」として評価した。
不思議だ。
それが出てきたこと以上にみなが口をそろえてその得体の知れないそれを「予言」と呼ぶことのほうが明らかに不可思議である。
しかし、誰もがそのことよりもそれがなんの「予言」であるかに注目をおいた。
多くの学者がその解読に挑戦しては無残にちっていった。
ある学者は「どこの言葉であるかすらわからない」といいまたある学者は「言葉であるかすらわからない」といった。
そんな中それを始めて解いたのは20歳ともみたない青年であった。
彼の名前はタージ。彼は学者たちが何十日と寝ることさえ惜しんでも解けなかったそれを一瞬のうちに解読してしまったのだ。
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