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そして姫は眠る涼に言ったの
「やっと楽になって良かったね。涼」
私はもぅ泣いてはいなかった
涼からの手紙をもらっていた私
『先に天国で待ってるね。お母さんをいっぱぃ泣かせちゃってごめんなさい。後は姫に頼んだから。僕の分も姫と龍を抱きしめてあげてね』
最後まで涼は
みんなの心配をしていたんだね
ありがとぅ
ゆっくり眠るんだよ
もぅお母さんは泣かないから
安心してね
「最低だな」
えっ…?
涼のお葬式の時に陸に言われたの
何?
「涼が死んでからお前は一度も泣いてなぃよな」
それは…
お酒で酔っている陸に私は何も言わなかった
最低なのは陸
涼が亡くなってからお酒ばっか呑んでいた
最低な父親
その日から
私達の間に小さな溝が生まれたの
その溝は塞がることを知らないみたぃで
どんどん大きくなっていった
陸はいくら言ってもお酒を止めなかった
「お父さん。涼が悲しむよ」
「うるさぃっ」
姫が私の所に飛んで来た
「姫…?大丈夫?」
「お父さんを怒らないでね」
姫…
私の子供は涼だけじゃなぃ
姫と龍がいるの
その姫をこの男は殴ったの?
私は陸を殴っていた
そして反対に陸の復讐を受けていた
アザだらけ…
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