再会

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私は考えていたの この先生 何処かで会ってる? 何処で? 「でも帝を助けられて本当に良かった」 「健吾?」 「良かったぁ!忘れられてたらどぅしよぅかと思ったよ」 そこには懐かしい笑顔があったの 本当に懐かしい笑顔 健吾とは幼稚園と小学校の時の仲良しさんだった 私は幼稚園の時の約束を思い出していた 大人になったら結婚しよぅね… 私の初恋だった人 まさか今再会するなんてね しかもこんな形で… 「どぅして黙っていなくなったの?」 私はもぅ1つ思い出していた 小学校卒業した春休み 一緒に遊ぼうって約束したのに健吾は約束の場所に来なかった そして中学校が始まっても健吾に会うことはなかったの 健吾は黙っていた 「まぁ…過去の話しだからいぃけど」 それでも健吾は黙って立っていた 「寝ていぃ?」 「うん…また」 そのまま病室を出て行った 本当はね 私は知っていたの 高校に入った時にクラスメートになった健吾の親友が教えてくれたの 健吾のお父さんは社長さんだった だから健吾の家は夏でも涼しい家で私は羨ましかったんだよ そのお父さんの会社が倒産したらしぃ だから家も売ることになったって その親友は言った
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